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S・O・S!【おねショタ中編/Scene.7-B】

瑞乃「プロローグはここですっ。あと、グローバルメニュー(スマホの場合は記事下)の『目録』も使って下さい!」
雅加「あと、『ご案内』も活用してほしいな」
瑞乃「私の出番なし回もこれで最後! 次、かっこよく再登場するから楽しみにしていてね~」


heartbeat

 両親は、まだ起きているだろうか?
 階段を下りて、廊下を歩く──と、リビングから話し声が聞こえた。

 ボクがリビングのドアを開けようと、取っ手に指を触れた瞬間──

「そろそろ考えておいたほうがいいだろう、後始末の方法を。俺たちの失敗だ。世間に対して、恥ずかしくない方法を考えなければ」

 信じられないような、父の声が聞こえてきた。
 きっと、ボクのことじゃない!
 仕事かなにかの話だろう。そうに違いない。
 ──そう信じていたボクの希望は、次の母の言葉によってたやすく打ち砕かれた。

「あと二年の辛抱ね。雅加が二十歳になれば、私たちに責任はなくなる。二十歳になってもあの子が自立しないようだったら……」

「そうだなぁ、問題のある若者を住み込みで矯正してもらえる場所を探すか。今は、シェアハウスが流行っているだろう? 俺の同僚にも、問題を抱えた子供を持った奴がいるから、子供同士で共同生活させるか……」

「私も、近所の皆さんに色々訊いてみるわ。こういうことになった子供って、どう処理したらいいのか」

 処理。
 ボクは廃品だったのか?
 これが、親の吐く言葉……?

 ボクは精神がバラバラになる想いだった。
 さらに、父の笑いを含んだ言葉が、ボクをよりむごたらしく叩きのめす。

「雅加のことが一段落したら、新しい子供でも作るか。ははは」

「まあ、あなたったら!」

 母の恥じらい笑いが、──ボクの心を真っ二つに引き裂いた。
 ボクは、この人たちの子供だったのではないのか?

 二十歳までに自立、というノルマを達成できなければ、その時点で単なる、価値のない肉の塊になってしまうのだろうか?
足元の地面が崩れていく気分。

 けれど、最後に残った板が、ボクの体が深淵へ落ちないよう、支えてくれているような感覚もあった。
 ──それは、彼女の存在だ。

 ボクは足がちぎれるような勢いで自室へ駆け戻ると、机に仕舞っておいた瑞乃さんの名刺を出す。

 そして携帯を手に取ると、名詞に書かれた勤務先の電話番号を、震える手で打っていく。
 動揺と興奮から、押し間違えては打ち直し、押し間違えては打ち直し……それを何度も繰り返してしまった。

 やっとつなぐことができた通話。
 運良く、「もしもし」とつぶやくその声は、瑞乃さん自身のものだった。

「み、ず、の……さんっ」

「あー、雅加君? どうしたのこんな夜に? でもまあ、夜勤でしんどいなか、君の声が聞けてハッピーな感じっ!」

 なにも変わらない、明るく柔らかな彼女の声に、ボクは思わず嗚咽しだしてしまった。

「瑞乃さんっ、うぅぁぁぁぁっ、瑞乃さん」

「雅加君!? どうしたの、なにかあったの!?」

 声を荒げる瑞乃さん。

 ボクのために心を揺るがしてくれる存在があることに、いくらかの落ち着きを取り戻すと……
 ボクはたった一つ、彼女に伝えるべき言葉をはっきりと告げた。

「瑞乃さん、た・す・け・て」

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sob

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カテゴリー: Scene.7【た・す・け・て】, ドジっ娘ナースが引きこもりのボクに行なったHなショック療法のこと タグ: パーマリンク