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引き男の娘はドジっ娘ナースの元カレ似!?【おねショタ中編/Scene.1-C】

雅加「プロローグはここ。あと、グローバルメニュー(スマホの場合は記事下)の『目録』も使ってほしいな」
瑞乃「今回は私のスーパー癒し系ナース属性が発動しまーす」
雅加「スーパードジっ娘ナースの間違いじゃないの?」


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 まるで茶道でもするように、母の運んできたお茶を黙々と飲む二人。
 ボクはともかく、アサナエさんまでダンマリとは、どう考えてもおかしい。

 時々、茶菓子に添えられた黄な粉を、ぼんやりと葛餅に振りかけたりして。

「あの、アサナエさん、でしたよね?」

 そう訊いたとたん、ボーっとしていた彼女の伏し目が、余裕なく見開かれた。

「ミズノって呼んで! ごめん。お願い……」

 名刺を出すアサナエさん。
 それによって彼女が、朝苗あさなえ瑞乃みずのという名前だということがわかった。

 まあ、引きこもりを社会復帰させるということは、それだけ近しい存在にならなければダメということか。でも、口でそれを促すなんて不粋きわまりない。
 とはいっても、今の彼女が出している神妙な弱々しさが、ボクを苛立たせずにいた。

 そもそもこんな美人を前に、苛立てる男なんかいないだろう。

「瑞乃さん、ボクをここから引っぱり出すんじゃなかったんですか?」

 パッパッと払うように、黄な粉の袋を葛餅にかけながら、瑞乃さんは得意気に笑む。

「やーめた。君は、〔その方法〕が通用する相手じゃないから」

「……いきなりギブアップですか。ならもう、用もないのでは?」

 するとまた一転、今度は粉を砂時計のように細々と降らせながら、遠い伏し目で語る。

「いや、君みたいなタイプの場合、体を張って強行したら余計卑屈になっちゃうし、かといって、話し合いをしたって平行線になっちゃうこと、わかるから。だから、どうしよっかなって」

 どうしようかな、はこっちのセリフだ。

「どうしようかなって……さっきはドアを叩き壊す気だったじゃないですか」

 彼女は恥ずかしそうに、ほろ苦い笑いでボクを見つめてくる。もちろん、袋からはサラサラと黄な粉が漏れていた。

「それで上手くいくケースもあったから。多いのよ、ただちょっと面倒だから流行に乗って引きこもってみようって考えちゃう子。ご両親の話を聞いて、てっきり君も、そっちのタイプなんだって」

 淋しさを伴った失望に、ボクは力なく息を吐くしかなかった。

「はぁ……あの両親、なにもわかってないんです、ボクのこと。わからないけど、わかろうとするのは面倒くさい。だから、あなたに丸投げしたんです」

「うん、そうみたいだね」

 その達観したような笑みが、これがボクにとって初めての、女性との深いコミュニケーションなんだということを、いやが上にも印象づけてきた。

 彼女が身にまとった、茶色いブラウスのエレガントさ。
 そして部屋に漂う、女の人の優しい香り。
 ボクは、ほんの少しだけ甘えてみたくなってしまった。

「あなたには、わかるんですか? ボクのことが」

 お茶碗を両手に包んだ瑞乃さんは、懐かしそうにボクの顔をのぞき込んでくる。

「中学時代ね、君によく似たカレシがいたの」

「そうだったんですか……」

 だからさっき、ボクの顔を見たとたんに顔色が変わったのか。

「中学生の恋愛だから、もちろん清くて正しい関係だったけど、私は本気だったよ。でもカレも、君と同じように、いつからか学校に来なくなった」

「…………」

 瑞乃さんの瞳はボクのほうを見ていたけど、その心は遠い昔をさまよっているのがわかった。

「来る日も来る日も、私はカレを待ち続けたけど、とうとうカレ──自分で自分の人生を強制終了しちゃった」

 世をはかなむような笑みで語りきった瑞乃さんを見て、ボクの心が哀しくうずく。

「まさか瑞乃さん、だからこういうボランティアを……」

 それを訊くと彼女はいくらか明るさを取り戻して、また新しい袋を開けて葛餅へ。

「うん。カレみたいな人を救いたいなら、待ってるだけじゃダメなんだって。自分から動かなきゃ……私みたいな想いをする人をこれ以上出さないためにもって」

「瑞乃さん……」

 そこで初めて彼女はフォークを手に取って、黄な粉がこんもり盛られた餅を口へ運んだ。
 そして、大口を開けてそれをほお張る。

「ヴっふぁぁぁーっ! ぐふっ──! ぶはっ! ごほっごほっ!」

 まあ、当然こうなるわけだ。
 粉を顔に吹きかけられたけれど、ボクはとても怒る気になれなかった。
 ──だって、可愛すぎる。

「さっきからどれだけかけてるんですか?」

「あーそうだっけぇ。ごめんごめんっ」

 どうやら無意識のうちに、餅を〔粉の山〕にしていたらしい。
 瑞乃さんはボクの顔をハンカチで拭くと、視線を少し下に落とす。

「わー、パジャマにまでかかっちゃったね」

 ぱたぱたとパジャマの粉を払われて、ボクはハッとした。

 ──これはマズい。
 昨日、オナニーをしたパジャマのまま、着替えていなかったんだった!

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瑞乃「ムフフ、雅加きゅんったら、なにやってたんだか。続きが気になる人はランキングバナーをクリックして応援して下さいね~」



カテゴリー: Scene.1【トンデモお姉さん登場】, ドジっ娘ナースが引きこもりのボクに行なったHなショック療法のこと タグ: , パーマリンク