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ドジっ娘ナースが引き男の娘にお説教!?【おねショタ中編/Scene.1-B】

雅加「プロローグはここ。あと、グローバルメニュー(スマホの場合は記事下)の『目録』も使ってほしいな」


「大丈夫ですか!? アサナエさん! アサナエさん、しっかりなさって下さい! どうなさったんですか!?」

 女性のただならぬ叫び声に、母親が慌てて駆けてくる。

 どうやらボランティアの彼女は、アサナエという苗字らしい。
 どんな字を書くんだろう? って、ボクはなにを気にしているんだろうか。

「ドアを蹴破ろうとしたら足を負傷しちゃったんですっ! 痛い~~~~! 小指の骨折ったかもぉ!」

 …………。

「救急車、お呼びしましょうか!?」

「いいんですっ! 今は自分のことより|雅加《まさか》君のっ……ことをぉっ」

 園(その)雅加。それがボクのフルネーム。
 当然ながらこの名前は、〔そのまさか〕と散々からかわれ、イジメをより過激にさせる切り札になった。

「アサナエさん、靴下、脱いでみて下さい。────あら、真っ赤じゃないですか!」

 アサナエさんとやらを心配する母の声は、どこか表面的なもの。
 〔そこまで必死になる彼女〕の内面を、のぞき込もうとしたりはしない。

 ボクの両親はいつもこうだ。
 その場限りの気遣いや処世術にばかり長けていて、人の心を思索したりすることがない。
 ボクの今のこの状況だって、その理由や背景に関してはどうでもよく、ただ現代病を発症したとしか思っていない。

 それに対して、

「痛いです。痛いですよ。でも、雅加君の痛みに比べたら、こんなのっ」

 アサナエという女性の、この執念深いまでの熱血ぶりときたら……。

 ここはドアを開けるくらいのことはしなければ。
 引きこもりは無感情、などと思われたら迷惑だし。

 鍵を開け、やけに重く感じるドアを少しだけ開くと……ボクは、自分の眼を疑うことになった。
 母の横に立っていたのは、さっぱりとしたショートボブと、シャープな顔立ちが鮮やかな、絶世の美女だったものだから。
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 まだ指が痛むのだろう。その利発な瞳に涙を浮かべて、やっとの想いで立っている。

「ありがとう。開けてくれて、嬉しいよ」

 それはボクが、今まで会ったことのないタイプの女性。

「いえ」

 そこはかとない新鮮さを覚えたボクは、無意識のうちにドアを大きく開いていた。

 彼女もボクの顔を見る──
 と、そのとたんになぜか、利発に引き締まった瞳を大きく見開いていた。

「入れて、くれるの?」

「入りたがっていたのは、あなたでしょう……」

 そう。つい一分前は、ドアを蹴破ってまでここへ押し入ろうとしていたのに!

「ありがとう。お邪魔するね……」

 なぜかとても消極的に、部屋へ足を踏み入れてくる彼女。
 フワリ、と、綺麗に焼けたパンケーキのような香気が、鼻の共鳴箱を甘く震わせてきた。


瑞乃「痛いよ~……。お見舞い代わりにランキングバナーをクリックしてね」



カテゴリー: Scene.1【トンデモお姉さん登場】, ドジっ娘ナースが引きこもりのボクに行なったHなショック療法のこと タグ: パーマリンク